2025/03/07 12:50
美味しいコーヒーの淹れ方のご紹介です。
自分で美味しいコーヒーを淹れたいけど、何を用意すれば良いのかわからない、どうすれば良いのかわからないという方向けに、美味しいコーヒーの淹れ方をご紹介します。
まずは、はじめやすいペーパードリップでの淹れ方をご紹介します。
用意するもの

新鮮で美味しいコーヒー焙煎豆
コーヒーミル
コーヒーケトル
ドリッパー
ペーパーフィルター
マグカップ(またはコーヒーポット)
新鮮で美味しいコーヒー焙煎豆
まずは新鮮で美味しいコーヒー焙煎豆をご用意ください。
美味しいコーヒー豆を使えば、少なからず美味しくなります。不味くはなりません。
美味しいコーヒー豆を使えば、正直、適当に淹れても充分美味しいですが、淹れ方を知っておくことで、さらに美味しいコーヒーを淹れることができます。
出来る限り、焙煎日から1ヶ月以内の新鮮なコーヒー豆をご用意ください。
お近くのお店等で購入する際には、商品パッケージに記載の焙煎日を確認するか、直接、お店の方に、焙煎日をお聞きください。
コーヒー屋さんを営んでいる、ほとんどの方はコーヒー好きだと思いますので、快く答えてくださると思います。
逆に焙煎日を答えてくれないお店は答えたくない理由(実は古い豆を提供している。焙煎日を把握していない。)があるのだと思いますので、ぜひ、お店選びの参考にしてください。
コーヒーミル
コーヒー器具をお持ちでない方にとっては、1番購入ハードルの高い器具になると思います。
ですが、挽きたてで淹れたコーヒーは、味、香りともに別格です。
ぜひ、皆さんもこれを機にコーヒーミルをお持ちになってください。
コーヒーミルには様々な種類がありますが、まずは手軽な2000円程度の手動(手回し)ミルでも構いません。
それほど、挽きたてで淹れるかどうかでコーヒーの美味しさは変わります。
ケトル
ペーパードリップでコーヒーを淹れる場合、お湯を注ぐケトルが必要です。
お湯を注ぐ際には、ある程度、ピンポイントでゆっくり注ぐ必要がありますので、出来ればコーヒー専用のポットや口の細いものをご用意ください。
普通のヤカンや電気ケトルでも淹れれないことはないですが、やはり少し難しくなってしまいます。
まずは1000円台のケトルでも構いません。数万円するポット、ケトルもあり、確かにピンポイントでお湯を注ぐことができますが、そこまで神経質になる必要はありません。
せっかくであれば、自分が気に入ったデザインのケトルを用意しましょう。
ドリッパー
各種メーカーが多様なドリッパーを出しています。
それぞれのドリッパーにそれぞれの利点があり、コーヒーにハマってくると、色々と試してみたくなりますが、まずは台形のドリッパーが淹れやすいと思います。
まずは100円のものでも構いません。気を付けるべきはサイズです。
普段、コーヒーカップやマグカップにコーヒーを淹れることを考えている場合、1~2杯用の小さなドリッパーを、コーヒーポット等にまとめて3~4杯淹れる場合は、3~4杯用の大きめのドリッパーを選んでください。
1~2杯用で3杯分以上淹れることは出来ませんし、3~4杯用で2杯以下を淹れようすると、抽出の難易度が上がります。
出来る限り、自分が淹れたい量に合ったドリッパーをお選びください。
コーヒーを淹れる準備をする
コーヒーミルでコーヒー豆を挽く
コーヒーミルでコーヒー豆を挽いていきます。
豆を挽く量は1杯あたり大体10g程度になります。マグカップであればだいたい2杯分ですので20g程度になります。
厳密には淹れる量が増えるほど必要なコーヒー豆の量は多少減っていきます(4杯分なら35g程度)が、大体1杯あたり10g程度と覚えておけば良いです。
コーヒーミルには、大抵、挽き目(粒の大きさ)を調整する機能がついています。
ペーパードリップする際には、中細挽き(細挽き〜中挽きの間)から中挽きを目安にします。
細ければよりコーヒー成分が抽出されやすくなり、粗くなれば、コーヒー成分が抽出されにくくなります。
ここでいうコーヒー成分が抽出されやすいとは、苦味や雑味なども抽出されてしまいやすいことになります。コーヒー豆にもよりますが、まずは中挽きから始めて、徐々に自分の好みに合わせていってください。
私の場合、挽き目は少し粗め、コーヒー豆の量を多めにして、コーヒーの濃さを感じるけど、スッキリした味わいが好みです。
ドリッパーに挽いたコーヒー粉をセットする

ペーパーフィルターを折り曲げて、ドリッパーにセットします。そこに挽いたコーヒー粉を入れます。入れたら、ドリッパーを少し振るって粉をならしてください。
ある程度、平らな状態になれば大丈夫です。
ならす為に、あまり指で抑えたりしすぎないようにしてください。
粉の密度が変わることで、抽出する際、成分が多く出る場所、出ない場所が出来て、味にムラが出来てしまいます。
お湯を用意する

コーヒーケトルでお湯を沸かします。
お湯の温度は85℃から95℃程度を目安にします。お湯の温度は温度計があれば測ります。
もし、温度計がないようであれば、沸騰してから数分待つか、一度常温の別の入れ物に入れ替えてからコーヒーケトルにお湯を戻すことで、湯温を下げます。
お湯の温度が高ければコーヒー成分は抽出されやすくなり、お湯の温度が低ければ、コーヒー成分は抽出されにくくなります。
徐々に自分の好みに合わせていってください。
味に関係なく熱いコーヒーが飲みたいという方はコーヒーを注ぐカップなどに、事前にお湯を注いで温めておくと、温度が下がりにくくなります。
コーヒーを淹れる
蒸らし

準備ができたら、まずは少量のお湯をドリッパーに注ぎます。
目安としては全体が湿り、ドリッパーからコーヒーが少し滴り落ちるか落ちないか程度です。
新鮮なコーヒー豆を使っていれば、粉がモコモコと盛り上がってきます。
注いでから、30秒から1分ほど待ちます。
蒸らすことで粉の内部にあるコーヒー成分が表面へ移動していき、よりコーヒー成分が抽出しやすくなります。
蒸らす時間も徐々に自分好みに合わせていってください。
抽出
蒸らしが完了したら、抽出していきます。
基本的には、コーヒーの粉に対して満遍なくなるよう、のの字をイメージしながら円を描くようにお湯を注いでいきます。
お湯の適切な注ぎ方はドリッパーや好みによって変わります。
購入したドリッパーにコーヒーの淹れ方が記載されている場合、まずはその通りに注いでみてください。
ここからは私個人の好みの抽出方法になります。
はじめはあまり一気に注いで、モコモコしたコーヒー粉の壁を壊さないよう、丁寧にゆっくりとお湯を注いでいき、充分にコーヒー成分を抽出していきます。
淹れたい杯数の半分程度までコーヒーが溜まってきたら、徐々に注ぐお湯の量を増やしていき、最終的にはドリッパーギリギリのところまでお湯を溜める状態を保ち、淹れたい杯数分まで達したら、抽出を終了して、ドリッパーを外します。
このように淹れることで、酸味から苦味までしっかり抽出でき、濃い目のコーヒーだけど、スッキリした飲み口に仕上がるようなイメージを持っています。
コーヒー成分は大まかに酸味、苦味、そして雑味の順番に抽出されます。その為、長い時間抽出すれば苦味や雑味が現れやすく、短い時間で抽出すれば、酸味が際立ちます。
色々と試しながら、自分好みの淹れ方を見つけてください。
もし、毎回同じ味わいを出せなくて困っている方がいらっしゃったら、同じ豆、同じ挽き目、同じ湯温で、蒸らし、抽出の時間を測定し、毎回同じ条件で淹れることを心掛けると安定して同じような味わいのコーヒーを淹れることが出来るようになると思います。